4 いよいよ動き出した(仮称)赤山歴史自然公園について

一般質問稲川先生似顔絵

4 いよいよ動き出した(仮称)赤山歴史自然公園について

 多くの方より「赤山は豊かな緑がありますね」という声をお聞きします。一昨日の田口議員からの指摘にもございましたように、そのほとんどは植木畑や個人の土地となっています。赤山城跡にしても同じで、その土地をお持ちの方が大変な苦労と費用を負担して、その緑を保っているのが現状です。しかし、地元の皆様にも限界があります。川口の農業の厳しい実態を案じ、大変な御努力をいただいているところに深く感謝しているところです。
 ただ、現実は待ったなしの非常に切迫した状態に至っています。私は、この数年の中でも、地元の農家の方で相続が発生したり、営農が困難になった方から幾度となく御相談をいただきました。そして、そのたびに自分の無力さと、地元の方々の落胆したお顔に何度も悔しく、唇をかんだことが思い出されてなりません。
 街場に住んでおられる方々は、たまに郊外地に訪れて、豊かな自然、緑をもてはやされますが、その方々の中で一体どれだけの方がそれを維持する方々の苦悩に思いをはせていただいているでしょうか。この場所に住んでおられる方々にも生活があるのです。収入がなくては、幾ら緑に囲まれていても生きてはいけないのです。
ここにお住まいの方々も大変な苦悩の中で、泣く泣くみずからの土地を処分し、それが残土置き場や墓地、よくて特養へと急速に変貌を遂げていっているのです。
今、何らかの手を打たなければ、20年後、神根赤山地域の環境は間違いなく失われてしまうと断言します。
 よって、最大のポイントは、緑地環境の維持のための費用をどのように捻出するかという点に政治家稲川和成は行き着いたのであります。この問題に関しては、平成15年の初質問より、一貫して議会で取り上げさせていただきました。1人でスタートした闘いも、本年3月議会において、我が党の立石団長が自民党議員団としてのアイデアとして御提案いただき、ようやく日の目を見ることになったことに大きな期待と同時に、地元の切迫した状況に照らして、間に合うのだろうかという不安感、焦燥感にかられているところであります。
 このような私の問題意識、使命感と思っておりますが、この点何とぞ御理解賜り、質問の1点目は、神根赤山地域において、将来にわたり長くこの豊かな歴史、自然環境を継承するための考えについてお伺いいたします。
 次に、8月のたたら祭りを間近にしたある昼下がり、携帯電話に赤山地区の後援会の方から電話が入りました。「稲川君、火葬場ができることを何で黙っていたんだ」「えっ、火葬場ってどこに」「稲川君が公園をつくると話していたところだよ」「誰がそんなことを言っているんですか。ガセネタです」、こんな会話をしました。その後、現地に入ると、中核より外郭の方がいろいろと口にしていることが判明。9月11日に後援会残暑払いが企画されていたので、そのときに市政報告をしっかりしなくてはと思い、次のような新聞を発行しました。
 「9月11日発行、稲川和成市政報告。なんとなく秋の気配を感じる今日この頃、皆様におかれましては」というくだりから入りまして、「私と赤山地区後援会幹部が想定する、この自然公園の計画面積は約10万平米程度を考えています。日本の都市公園百選に選ばれた花と緑あふれるグリーンセンターの面積が15万8,918平米(東京ドームの約3倍)です。何故、今この公園が必要なのか!最大の理由は、農地転用により特養施設、霊園、貸し駐車場等、次世代に残したい貴重な自然環境が急速に失われているからです。一度破壊した自然環境を取り戻すには、どれだけの年月を重ねなければならないのか。私の政治活動スローガン「未来の宝 子供たちの為に」この公園計画は何としても、やり遂げたいと強い気持ちです。具体的に公園施設を説明すると、新聞左上に掲載しました写真の上信越長野県小布施町にあるパーキングエリア「小布施ハイウェイオアシス」を参考に考えております。高速道路と一般道から利用ができ、そこでは信州特産のリンゴをはじめ地元の野菜、果物等の販売の他、パーキングエリアに隣接して、親水公園、芝生広場の他ドッグラン広場までが整備されています。このような公園こそ、赤山地区(川口市全域)の活性化につながる大きな原動力となるはずです。川口の自然環境と歴史文化遺産を活用し、農業振興にも資する公園計画が動き出したのです。しかし、現在の川口市は、多くの課題が山積しているのが現状です。数年で自然公園事業を竣工させるためには、川口市民の御理解と御協力をいただかないといけません。そこで、私の有志グループで今、ある施設を抱き合わせでポツンと入れてはという意見がでています。新聞に掲載した2枚の写真は、岐阜県各務原市の「瞑想の森」の外観写真と内観写真です。川口市民が一番欲しがっている施設は、火葬場とのアンケート結果があります。皆様で議論を重ねてみる価値があるのではと考えています。
赤山歴史自然公園建設提案への質問経緯としまして、平成15年9月定例会、(仮称)里山赤山自然公園建設を提案。同時に一般廃棄物最終処分場整備用地について、生態系、土壌汚染等の問題を提起する。平成18年12月定例会、一般廃棄物最終処分場整備用地見直しを迫る。(仮称)関東郡代伊奈赤山沼自然公園建設地へ計画変更を要求。平成19年9月定例会、平成19年4月に環境部から都市計画部へ2万2,000平米移管を受けて、全体計画を質問し、公園利用を検討し始めたと答弁を得る。平成20年9月定例会、赤山自然公園と首都高速川口パーキングエリアをリンクした、全国から人が集まる観光的公園を提案し、岡村市長より賛同を得る」という内容の新聞を発行させていただいたわけであります。
 先週の木曜日に開催された第1回検討委員会の資料は、平成15年に私の赤山後援会の幹部が描いた未来予想図そのもので、私の市政報告新聞の内容を踏襲する、まさに議員冥利に尽きる幸せな一日を過ごさせていただきました。
 そこで、質問ですが、2点目として、仮に地権者様の賛同を得て、10万平米程度の広さに小布施ハイウェイオアシスのような公園をつくり、瞑想の森のような火葬場を建設した場合の総事業費はおおよそどのくらいになるでしょうか。
 1回目の質問を終えます。

一般質問答弁用

◎岡村幸四郎市長 御答弁申し上げます。

 1点目の神根赤山地域における歴史自然環境の継承についてのお尋ねでありますが、(仮称)赤山歴史自然公園の計画予定地を含む神根赤山地域周辺は、川口における貴重な緑地空間としての位置付けにとどまらず、首都圏近郊緑地保全法に基づき、広く首都圏における広域的な自然環境を保全することを目的とした保全区域に指定をされているところであります。しかしながら、御指摘のように、本市の都市農業を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあり、本市の貴重な農地、緑地が急速に失われつつあることは、私も大変心を痛めているものであります。
 一方で、これまで議会でもさまざまな御提案をいただいて参りましたが、当地は道路交通や埼玉高速鉄道等の交通インフラの面におきましては、非常に高い要衝性を有しており、近くには赤山城跡はもとより、グリーンセンターや緑化センターなど、川口有数の観光集客拠点でもあります。
 公園等の検討にあたりましては、このような地域資源の活用のほか、多くの市民の皆様からさまざまな御要望もいただいておりますことから、これらをうまく組み合わせることで、広く内外から人を呼び込み、農業や地域の活性化、また当地の貴重な歴史自然環境の保全につながるような公園整備について検討して参りたいと、このように考えております。
 以上であります。

◎田村英之技監兼都市計画部長

 同じく2点目の御質問についてですが、公園等の計画の基本方針等につきましては、現在検討が進められているところでございまして、引き続き市民からのさまざまな要望等を踏まえながら、公園の規模や具体的な施設内容等が検討されていくことと存じますので、現時点におきましては、具体的な事業費の算出をすることは困難でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

一般質問稲川先生似顔絵

 1点目として、デマンドバスについて再質問させていただきます。道合、安行領根岸地区の交通利便性向上のため、デマンドバスを仮に導入するようになった場合、モデル地区として、同地区を考えていただきたいが、いかがなものでしょうか。
 2つ目の再質問でございますが、答弁の中で「彩京のびのびパス」や「ラブリーパス」の御案内をいただいたわけですけども、その川口市民の利用度、そして反応はどのようなものが届いているか答弁ください。
 そして、3点目としまして、運行事業費補助金が6,411万586円と答弁をいただいたわけですけども、利用者1人あたりの補助金額にしてどのくらいになるのか。例えば近隣の戸田市とか、蕨市にも同じようなバスが走っているかと思うんですけども、比較してどうなのか、答弁ください。

一般質問答弁用

◎田村英之技監兼都市計画部長

 1点目の道合、安行領根岸地区の交通利便性のため、デマンドバス導入等のモデル地区としてはいかがかという御質問についてですが、道合、安行領根岸をはじめといたします交通不便地区につきましては、総合都市交通体系調査において、今後、交通流動の分析や市民ニーズの把握等を行なって参りまして、コミュニティバス等の再編により、その解消や利便性の向上を図って参ることも考えられますが、定時・定路線のバス運行が成り立たない程度の小さな需要しか見込めない場合には、例えばデマンドバスの導入等についても研究して参りたいと存じます。
 次に、「彩京のびのびパス」や「ラブリーパス」等の市民の利用度、反応等ということでございますけれども、これらの割引定期券につきましては、市民の購入動向ですとか、あるいは反応までは把握できておりませんが、各事業者ともお伺いいたしましたところ、販売状況はおおむね好調ということでございました。本市といたしましても、公共交通の利用促進や、あるいは市民の利便性の向上のため、これら民間交通事業者の割引サービス等についても情報提供を行なって参りたいと存じます。
 次に、3点目ですが、コミュニティバスの利用者1人あたりの補助金額ということでございますけれども、平成21年度の本市コミュニティバスの利用者1人あたりの補助金額は249円となりまして、近隣市、例えば戸田市の場合ですと257円、蕨市の253円と比べても低い金額となって、効率的な運営というふうになっているものと考えております。
 以上でございます。


◆12番(稲川和成議員)
御答弁ありがとうございました。赤山ほか神根地域、切迫した状態であると、同じ認識でおられるということで、本当に何とかしたい計画だと私も心の底より思っております。
そこで、数点、御提案というか、要望させていただきたいなと思いますが、今、手元にキュポ・ラのパンフレットがあります。川口の新しい顔キュポ・ラということで、2006年3月にオープンしたものでありますが、この総事業費335億円と認識をしているところであります。JR線等の電車を使って入ってきた場合、川口の駅前が確かに川口の顔。車で入ってきた場合、どうなのかと考えた場合、川口パーキングエリアが川口駅と同等になるのかなと。
答弁の中にもありましたとおり、赤山歴史自然公園の計画地周辺には、赤山城跡があったり、グリーンセンターがあったりしております。私は、この赤山歴史自然公園だけではなくて、答弁にありましたとおり、その周りにある緑地帯も一緒に合わせて、一大テーマパークになるような、将来的なお話ですけども、できれば大変これは、都市部、つまり東京都と隣接している50万都市でありながら、これだけ緑地環境が残っているまちというのは、そうはないはずであります。川口の駅前の顔と川口パーキングエリアからおりたときの顔、しかしながら、同じ川口市という夢のようなドリームシティになるのかなと考えます。
そこで、私は、この赤山歴史自然公園の計画というのは、私、もしくは私の周りの人たちだけの話だと、駅前で300億円使ったんだから、今度はこっちのほうにもぜひ、財政難はわかっているけども、そのくらいの事業費を充てても価値のある、将来的に未来の宝、子どもたちに残す緑地として意義があるものではないかという意見が出ておりますので、その辺も踏まえて、検討していっていただければなと要望いたすところでございます。
そして、もう1点、御提案をさせていただきたいなと思いますが、実は先々月、10月ですが、私の支援者が小布施ハイウェイオアシスの現地調査に行ってきました。その方は、どちらかというと、条件つき賛成派だったんですが、行って帰ってきたら、大いに賛成派に変わってしまいました。まさに百聞は一見にしかずだなと思いました。稲川和成がその人には3回ほど説明したんだけど、「稲川君の説明はイメージがわかない」と言われまして、「だったら現地を見ましょうよ」ということで、そうしたら「いいよ、よかったよ」ということでありましたので、ぜひ検討委員会のメンバー、地権者の皆様と地域の方々を対象に小布施、または各務原市の視察を実施してはいかがかなと提案いたします。
本来なら、再質問とさせていただき、御答弁をいただきたいところなのですが、私、2期目の大きな目標、ほぼ今、達成されつつあることから、本日のところは熱望とさせていただきます。何度も言って大変恐縮ですが、政治家稲川和成の活動方針であります「未来の宝 子供たちの為に」、実現に向けた次期の私の大きな目標とさせていただきたいと思います。
以上をもちまして、稲川和成、今任期最終質問を終えます。御清聴、御協力、皆さん、ありがとうございました。

3 交通弱者にやさしい風を「交通インフラについて」

一般質問稲川先生似顔絵

3 交通弱者にやさしい風を『交通インフラについて』

 路線バスやコミュニティバスの見直しにつきましては、既にこれまでにも何度か議会で取り上げられていますが、多様化した市民ニーズにこたえるため、そして、より利便性の高い身近な公共交通機関となることを願って質問します。
 1点目は、平成21年3月の川口市バス路線網等調査報告書によると、不便地区とされた道合、安行領根岸地区に対する基本的な考え方についてお聞かせください。
 2点目は、デマンドバスの導入についての考え方をお話しください。
 3点目は、在家、道合西、見沼、根岸北の4町会からの要望ですが、川口駅前のそごうデパートやアリオ等でショッピングがしたいと思っても、4町会からは、まずバスで蕨駅に行き、JR線で川口駅まで行く方法をとらなければなりません。1時間に1本でもよいので、川口駅行きバスの運行をぜひ再開してもらいたいと熱望されています。当局の考え方をお聞かせください。
 4点目は、コミュニティバスにかわるサービスの創設のお考えはありますか。例えば年齢70歳以上に対して、路線バスの割引制度の創設はいかがか。
 5点目は、平成21年度のコミュニティバスの運行経費は。支出、収入ともにお答えください。
 1回目の質問を終えます。

一般質問答弁用

◎田村英之技監兼都市計画部長

 1点目の御質問ですが、平成20年度のバス路線網等調査におきましては、駅勢圏800メートル、バス停圏300メートルと設定いたしまして、バスの運行頻度が一日30便以下である24地区を交通不便地区として抽出し、そのうち、最も交通空白面積が多く、鉄道駅から遠く、高齢者人口の多い地区をモデルとして、改善策や課題の検討を行なったものでございます。当調査において抽出した道合、安行領根岸地区をはじめとする交通不便地区につきましては、今年度より実施している総合都市交通体系調査の中で、さらなる分析とニーズの把握を進め、交通利便性の向上を図ることのできる具体的な方策について検討して参りたいと存じます。
 次に、2点目ですが、デマンドバスは、民間の路線バスやコミュニティバス等、定時・定路線のバス運行が成り立つ程度の需要が見込めない地域の交通手段として有効であると考えております。また、最近では、技術の進歩により、低コストでデマンドシステムを導入できる環境が整いつつあり、各地で実験運行の機運が高まっております。今後、本市において少量輸送システムを検討する際には、先進事例を参考としながら、デマンドバスの導入可能性についても視野に入れたいと考えております。
 次に、3点目ですが、東浦和駅から在家、道合西、見沼、根岸北の各町会近接地を経由し、川口駅東口に至る川17系統路線につきましては、これまでにも国際興業株式会社に対し路線復活に関する要望をしておりましたが、同社からの回答は、川17系統は需要の動向から廃止いたしたものであり、復活は今後の課題とさせていただきたいとのことでございます。引き続き同社に対しましては路線復活について働きかけるとともに、コミュニティバスやその他の手段を含めまして、地域の足を確保する方策について研究して参りたいと存じます。
 次に、4点目ですが、本市コミュニティバスは、100円という低廉な運賃設定であり、特に高齢者の方に多く御利用いただいておりますが、民間バス事業者におきましても、現在、高齢者限定の運賃割引サービスを提供しております。例えば国際興業バスの「彩京のびのびパス」や東武バスの「ラブリーパス」等、65歳以上の方が全路線乗り放題となる定期券があり、日常的にバスを利用する高齢者の方にとっては利用価値は高いものと考えられます。これらのサービスを利用し、コミュニティバスと路線バスを組み合わせた移動を促すことにより、高齢者等のより積極的な外出意欲に対応できるようになると存じます。
 次に、5点目ですが、平成21年度の本市コミュニティバスの運行経費は8,866万7,352円であり、運賃収入は2,450万3,141円、広告収入は5万3,625円となっております。本市からは運行事業者である国際興業株式会社に対し運行事業費補助金といたしまして6,411万586円を交付いたしました。
 以上でございます。

一般質問稲川先生似顔絵

 1点目として、デマンドバスについて再質問させていただきます。道合、安行領根岸地区の交通利便性向上のため、デマンドバスを仮に導入するようになった場合、モデル地区として、同地区を考えていただきたいが、いかがなものでしょうか。
 2つ目の再質問でございますが、答弁の中で「彩京のびのびパス」や「ラブリーパス」の御案内をいただいたわけですけども、その川口市民の利用度、そして反応はどのようなものが届いているか答弁ください。
 そして、3点目としまして、運行事業費補助金が6,411万586円と答弁をいただいたわけですけども、利用者1人あたりの補助金額にしてどのくらいになるのか。例えば近隣の戸田市とか、蕨市にも同じようなバスが走っているかと思うんですけども、比較してどうなのか、答弁ください。

一般質問答弁用

◎田村英之技監兼都市計画部長

 1点目の道合、安行領根岸地区の交通利便性のため、デマンドバス導入等のモデル地区としてはいかがかという御質問についてですが、道合、安行領根岸をはじめといたします交通不便地区につきましては、総合都市交通体系調査において、今後、交通流動の分析や市民ニーズの把握等を行なって参りまして、コミュニティバス等の再編により、その解消や利便性の向上を図って参ることも考えられますが、定時・定路線のバス運行が成り立たない程度の小さな需要しか見込めない場合には、例えばデマンドバスの導入等についても研究して参りたいと存じます。
 次に、「彩京のびのびパス」や「ラブリーパス」等の市民の利用度、反応等ということでございますけれども、これらの割引定期券につきましては、市民の購入動向ですとか、あるいは反応までは把握できておりませんが、各事業者ともお伺いいたしましたところ、販売状況はおおむね好調ということでございました。本市といたしましても、公共交通の利用促進や、あるいは市民の利便性の向上のため、これら民間交通事業者の割引サービス等についても情報提供を行なって参りたいと存じます。
 次に、3点目ですが、コミュニティバスの利用者1人あたりの補助金額ということでございますけれども、平成21年度の本市コミュニティバスの利用者1人あたりの補助金額は249円となりまして、近隣市、例えば戸田市の場合ですと257円、蕨市の253円と比べても低い金額となって、効率的な運営というふうになっているものと考えております。
 以上でございます。

2 夢より遠くへ「愛も連れた教育を」

◆12番(稲川和成議員) では、2つ目の質問に移ります。

一般質問稲川先生似顔絵

2 夢より遠くへ『愛も連れた教育を』

 我が国は、戦後65年、戦火にさらされることはありませんでした。しかし、今、この日本が平和であると言えるのでしょうか。お母さんが子どもを殺し、子どもが親を殺し、お年寄りが亡くなっても近所の人も知らないし、家族がお葬式も出そうとしない。こんなことがかつての日本にあったでしょうか。心が貧しく、壊れてしまった国。地域社会が壊れてしまった国。65年前に尊い命を散らしてくださった英霊の方々は、果たしてこんな日本をつくるために死んでいかれたのでしょうか。そのことに対して、私は本当に深い責任を持って、まずこの国を建て直していかなければならないと靖国神社を参拝するたびに、あるいはいろいろな事件を耳にするたびに思います。
 質問の1点目は、小学校社会科6年上巻について伺います。本年使用の教育出版98ページの内容について、自虐的な歴史教育とならないか危惧するが、児童の反応は当局はどのように考えていますか。
 2点目は、小学校国語科6年下巻、光村図書出版32ページの「平和のとりでを築く」学習での児童の意見を聞いた当局の感想をお聞かせください。
 3点目は、中学校社会歴史科の東京書籍の188ページの南京事件について伺います。平成17年12月議会で一度取り上げていますが、時間の関係で再質問できませんでしたので、本日、問います。答弁は「教科書の記述につきましては、具体的な人数を示されていないことから御理解賜りたいと存じます」では、全く理解できません。どのような授業なのかお話しください。
 4点目は、同じく平成17年12月議会で提案した市立図書館に教科書を整備すべきとしたところ、教育長は「図書館と協議の上、対応して参る」と答弁をいただきました。協議の結果、現在、市立図書館での教科書の整備がどのようになっているのかお尋ねいたします。
 5点目は、昨年の9月議会で提案した新設図書館です。神根地区を想定した質問だったのですが、部長の答弁は、芝地区のピント違いです。芝地区の多くの児童は、自転車で前川図書館を利用しています。しかし、神根地区の児童に「図書館等を利用して調べてください」と教師が指示した場合、どうでしょうか。戸塚図書館や前川図書館に行けということですか。距離があり過ぎると思いませんか。小学生が使用している教科書の中に「図書館の資料も活用して」等の記述もあるのです。
そこで、提案ですが、神根公園の一角に新設図書館を建設していただきたい。当局の見解をお尋ねいたします。
 6点目は、同じく昨年9月議会で取り上げた樺太真岡郵便局九人の乙女「氷雪の門」についてですが、答弁は「内容について紹介できればと考えております」といただいたわけですが、その後、どのような動きをされたのかお聞かせください。
 7点目は、芝地区の小中学校の適正な数は何校と考えているのか、中学校何校、小学校何校と具体的な数字でお答えください。
 8点目は、教育こそがまちを、国を建て直す原点であると考えています。大人は教育できません。未来の宝、子どもの教育を高め、倫理観、道徳心あふれる大人に育てなければなりません。高校無償化など意味がありません。幼児教育こそ無償とするべきと考えますが、当局はどのようなお考えをされていますか。
 9点目は、埼玉県教育局県立学校部生徒指導課の資料によると、学級がうまく機能しない状況調査で、平成20年度、川口市内では8学級、うち芝地区が5学級、平成21年度も同じく8学級、うち芝地区が4学級とあるが、当局はこの数字をどう考えていますか。
 10点目は、先月、九段会館大ホールで上智大学名誉教授である渡部昇一先生の講演会に参加してきました。渡部先生は、サンフランシスコ条約を受託したことにより、A級戦犯は存在しないと明言されていましたが、市内中高校生が「A級戦犯て何」と問われたとき、どのように答えていますか。
 大きな2の質問を終えます。

一般質問答弁用

◎岡村幸四郎市長 それでは、順次御答弁申し上げます。

 8点目の幼児教育の無償化についてのお尋ねでありますが、幼児教育の無償化につきましては、昨年、文部科学省の「今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」の中間報告の中で、子育て家庭の教育にかかわる経済的負担の軽減を実現するものである幼児教育の無償化は、少子化対策の一環としても重要性の高い施策と位置付けられるとの報告がなされたところであります。
 御指摘のとおり、幼児教育につきましては、倫理観や道徳観をはじめとした生涯にわたる人格形成、さらに義務教育及びその後の教育の基礎を担う大変重要なものであると認識をしているところであります。また、幼児期は、一般に親の年齢が比較的若く、総体的に収入も少ないと推測されますことから、子育て支援策という観点からも、幼児教育の無償化につきましては意義があるものと考えているところであります。
 以上であります。

 

◎新海今朝巳学校教育部長 御答弁申し上げます。

 1点目の小学校社会科6年上巻98ページの内容についてでございますが、御指摘のページの学習では、我が国と中国の争いが全面化したことを取り上げて調べ、我が国が戦時体制に移行したことがわかるようにすることがねらいとされております。小学校の歴史学習においては、人物の働きや代表的な文化遺産などを通して、我が国の歴史への興味・関心を高めることが大切であり、特に近現代史については、その後の中学校以降の歴史学習との関連性の見通しを持ち、指導する内容については、児童の発達段階を考慮する必要があると考えております。
 2点目の小学校の国語科6年下巻32ページの児童の意見についてでございますが、議員御指摘の国語の教材は、原子爆弾によって物産陳列館が多くの人々の平和を願う心によって、世界遺産原爆ドームとなった経緯を述べた教材でございます。
児童はそれらを丁寧に読み取り、自分の考えを持つこと、さらには平和について調べ、自分の考えを文章にまとめることを学習のねらいとしているところであります。指導主事が参観した授業では、子どもたちの多くは平和への願いや戦争に反対する気持ちを持ち、これからも平和は大切であるという意見を発表したという報告を受けております。
 3点目の南京事件についてでございますが、中学校の歴史学習では、学習指導要領に基づき、我が国の歴史の大きな流れと各時代の特色について、世界の歴史を背景にしながら学んでいくことが大切になります。近現代史の南京事件の内容につきましては、学説により、さまざまな見解がございます。学習において、生徒の発達の段階を考慮し、事実認識を行い、歴史事実を一面的に取り上げたり、一つの場面からのみ理解させることなく、基礎的、基本的な歴史事象を指導することが大切であると考えております。
 6点目の樺太真岡郵便局九人の乙女「氷雪の門」についてのお尋ねでございます。「氷雪の門」につきましては、昨年9月の市立校長会議で連絡をし、各学校へ紹介したところでございます。
 7点目の芝地区の小中学校の適正数についてのお尋ねでございますが、現在、学校選択制により区分されております芝1ブロック、芝2ブロックの就学人口の合計は、小学校が9校に対しまして約4,200人、中学校が6校に対しまして約2,400人であります。小中学校の適正規模について、本市においては12クラスから24クラスとしておりますことから、例えば35人学級で平均値であります18クラスを基準とし、芝地区の就学人口を除して、学校数を算出した場合、小学校7校、中学校4校で対応できるものと考えているところであります。
 同じく9点目の学級がうまく機能しない状況調査の結果についてのお尋ねでございますが、2年連続で同一地区において学級がうまく機能しない状況が多く発生していることにつきましては、大変憂慮すべきことと受けとめております。今年度は市内で3件の報告を受けておりますが、芝地区では改善が見られ、現在は報告を受けておりません。
 学級がうまく機能しない状況の要因につきましては、多くが教員の児童・生徒理解不足や学校の組織的対応の遅れ、また一部の児童・生徒のわがままな行動などから発生していることが挙げられます。教育委員会が学校からの相談を受けた場合、生徒指導担当指導主事を直ちに派遣し、該当学級の授業視察や生徒指導体制の確認をし、適切な指導、助言を行なっております。また、状況の改善が難しいと判断された場合には、県の非常勤講師派遣事業を活用し、その解消に取り組んでいるところであります。
 続きまして、10点目のA級戦犯についてのお尋ねでございますが、中学校歴史教科書では、東京裁判の記述はございますが、A級戦犯についての記述はございません。高等学校の日本史教科書では、A級戦犯についての記述がございます。中高生がA級戦犯とは何かと問われた場合、校種間、発達段階、学習の理解の度合いに応じて答え方に差があるものと考えております。
 近現代史の歴史事実の判断につきましては、全く異なる見解のあるものがございます。東京裁判につきましても、その評価は定まっていないと認識しております。
各学校では、学習指導要領にのっとり、発達段階に応じて客観的かつ公正な資料を用い、一面的な見解にとらわれることなく、さまざまな考え方に触れながら指導する必要があるものと考えておるところであります。
 以上であります。

 

◎江連保明教育総務部長 御答弁申し上げます。

 同じく4点目、図書館における教科書の整備につきましては、議員の御提案を受け、学校教育部から提供された小学校、中学校の教科書を中央図書館に置いて閲覧できるようにしているところでございます。今後につきましても、教科書が改訂されるたびに収集し、いつでも最新の教科書を市民に提供できるよう館内掲示を行うなどPRに努めて参りたいと存じます。
 続いて、5点目、神根公園に新設図書館の建設をとのことでございますが、神根地区につきましては、図書館の整備がなされていないことから、4か所に移動図書館を巡回しているところでございます。新設図書館につきましては、現在、地域館を建設する計画はございませんが、既存施設の活用等を含めて検討して参りますので、御理解を賜りたいと存じます。
 以上でございます。

一般質問稲川先生似顔絵

 市内の小学校で使っている教科書の社会の98ページには、このように書かれております。「どうして戦争が起こったのかな。わたしたちは、図書館の資料も活用して、戦争が始まったころの社会の動きを調べていきました。昭和の初めごろ、都市では、不景気のために失業者が増え、農村では作物の値段が下がって、生活に行きづまる人々が多くなっていました。こうした中で、軍の指導者や政治家は、満州(中国の東北部)を手に入れれば、国民の生活はよくなるという考え方を広めていきました。」というくだりなんですけども、ここの箇所だけを読みますと、どうも日本が一方的に国内の状況が悪いから満州に進出したというふうにしかとられない。
 現場の教師が、これだけではないということを教育していると私は確信しているわけなんですけども、その辺、授業の内容を学校教育部長、恐れ入りますけども、もう少しお話をしていただきたいなと思います。答弁ください。
 そして、南京事件の答弁のところで、基礎的、基本的な歴史事象を指導するという内容で答えていたのかなと思いますけど、川口の中学生が使っている歴史の教科書の188ページには南京事件に触れているんですけども、「この事件は、南京大虐殺として国際的に非難されましたが、国民には知らされませんでした。」という内容になっております。
 南京事件が問題になったのは、私の認識、また仄聞するところによりますと、1945年の終戦を迎えた日ではなく、1970年代に入ってから、中国共産党政府が騒ぎ始めたわけでありまして、どうもこの教科書を読むと、事件が起きた1937年代に非難されたようにとられるのかなと思います。
 教科書会社はいろいろあるわけなんですけども、例えば自由社の南京事件の部分がどうなっているかと申しますと、「このとき、日本軍によって、中国の軍民に多数の死傷者が出た(南京事件)。なお、この事件の犠牲者数などの実態については、資料の上で疑問点が出され、今日でも研究が続いている。」とされております。
 また、同じく中学校の扶桑社の歴史教科書を読みますと、これも全く同じような感じで、「このとき、日本軍によって、中国の軍民に多数の死傷者が出た(南京事件)。なお、この事件の犠牲者数などの実態については、資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、今日でも論争が続いている。」とあるわけなんですけども、もう少し歴史的事象も指導することが大切であるとお答えされたんですけども、具体的にもうちょっと詳しく答弁をください。
 次に、樺太真岡の件について答弁をいただいたわけなんですけども、校長会で連絡したということなんですが、誰がどのようにされたのか、校長と教師の反応はどうであったのか、答弁ください。
 そして、昨年、この事件について議会で詳細な内容は説明しましたけども、この9人の乙女は、避難勧告を自分たちで拒否して、とにかく私たちがいなくなっては、樺太の連絡網、真岡の連絡網が全くできなくなり、なお一層混乱するということで、最後の最後まで職場に残ったわけであります。命をかけて自分の仕事を全うした。このことについて、私は現在の若者の就労問題、ニート、フリーター等の問題解決としても、いい題材に適しているのかなと考えていますけども、その辺についてもあわせて答弁をいただきたいなと思います。
 次に、芝地区の小中学校の数、具体的に答弁いただいて、本当にありがとうございます。芝1、芝2ブロックの中には、前川小学校が含まれていて9校。前川小学校というのは、毎年100名を超えて、自校で給食をつくっているせいか、なかなかの人気校であります。よって、芝地区の8校のうち、そうしますと2校が過剰になっているということなのかなと。中学校6校あるわけですけども、この6校の中には、岸川中学校が入っております。岸川中学校というのも、毎年、170、180人の入学する生徒がありまして、大変人気のある学校。よって、芝地区の5校のうちのマイナス2校が対象になるのかなと思います。
 いろいろな角度、多面的、多角的に見ないといけないと私も存じていますけども、たった一つ、教育局が一番何を重んじなくてはいけないのですかと問われたときに、教育局はやっぱり児童・生徒に対していかに良好な教育環境を整えるのかが教育局の最大の役割なんです。これは教育局にしかできないことなんです。よって、平成24年4月スタートをぜひしていただきたく、強く熱望させていただきます。
 次に参ります。A級戦犯についてのお答えの中で、理解の度合いに応じて答え方に差があるというような内容で答弁をしていたかと思いますけども、実際問題、学習の理解度が最高点に達している生徒についてはどのような学習をされているのか、指導されているのか、また最低度と言っては大変失礼ですが、最低度の生徒についてもどのような指導をされているのか、詳細にもう一度答弁をいただきたいと思います。
 幼児教育の無償化について、市長より御答弁をいただきました。大変ありがとうございます。ただ、一昨日、私、川口市の私立幼稚園協会の代表者会議に出席をした際、感じたことなのですが、協会と行政の対話が少々足りないのかなと強く感じました。市長の答弁は、幼児教育が大変重要であるという内容での答弁であったと私は認識いたしました。ということは、もう少しさらに深く私立幼稚園協会と連携強化を強めていっていただきたいなと、これは要望させていただきます。
 2回目の質問を終えます。

一般質問答弁用

◎新海今朝巳学校教育部長 それでは、再質問に御答弁申し上げたいと思います。

 まず、1点目の学習の内容でございますけれども、該当の教科書の記述部分につきましては、御指摘の学説があることは十分に承知しているところでございますが、他の説もあり、定まっておりません。記述そのものにつきましては、検定を受けた教科書であることから、基本的には問題がないものと考えているところでございます。このページは、中国の戦争が始まる様子を学ぶ内容でありますので、児童の反応につきましては、特に一面的な見方をしているとは捉えていないところであります。  それから、2点目の南京事件にかかわりまして、具体的に詳しくというお尋ねでございますけれども、中学校歴史の学習は、生徒の発達段階を考慮し、各時代の特色や時代の転換にかかわる事象を重点的に選び、指導内容を構成するとされております。また、我が国の歴史の大きな流れを、世界の歴史を背景に各時代の特色を踏まえて理解させることがねらいでありまして、内容の精選に努め、細かな事象を網羅的に羅列するような学習にならないようにすることが大切であると考えているところであります。  それから、3点目の「氷雪の門」にかかわる1点目の再質問でございますけれども、誰がどのように説明したのかというお尋ねでございますが、当時の学校教育部長が、市内の学校園長が全員集まる、招集させていただきます市立校長会議というものがございます。その会議の中で説明をさせていただきました。校長と教師の反応につきましては、特に把握をしていないところであります。  「氷雪の門」の2点目の御質問でございますけれども、題材にできないのかどうなのかという御質問であったかと思いますが、働くことや生きることの尊さを実感させる教育が必要であると考えております。各学校では、小中高等学校を通して、子どもたちに望ましい勤労観、職業観を持たせるキャリア教育が現在進められているところでございますが、戦時下に若干20歳の電話交換手がその職務を遂行し、責任を果たしたという、この映画のねらいの一端は、現代に活かすことができる部分があると認識しておりますので、今後とも参考にさせていただきたいと考えております。  続きまして、A級戦犯についてでございますが、理解度が高い生徒への指導、それから低い生徒への指導についての御質問でございますけれども、学習の理解度が高いと思われる高校生につきましては、歴史的事象を一つの立場のみ理解させることを極力避け、歴史的事象をさまざまな立場から考察するという学習によって、東京裁判には連合国側による勝者の裁きであるという意見や、国際平和に寄与したという意見など、異なった考えがあることを理解しているものだと考えております。  また、中学生、どちらかというと、高校生よりは理解が高い低いから申し上げますと低いということになろうかと思いますが、中学生の理解は、中学生として学ぶべき基礎的、基本的な学習の範囲にとどまっている者もいると考えられます。いわゆる東京裁判が行われた事実を学ぶというところでとどまっているものと考えております。  以上であります。


◆12番(稲川和成議員)
市内小学生が使っている国語、光村図書、7月28日に行われた選定委員会の議事録、そして8月6日に行われた秘密会の議事録等々を読ませていただいたわけですけども、実にいい題材を取り上げている。僕としては、いい教科書だなと、本当によく採択、選定していただいたなと思います。この「平和のとりでを築く」、答弁にもあったとおり、広島の原爆を扱った題材になっております。一つ広島の題材にまつわることで、市内のある中学校の校長先生の学校だよりをここでちょっと抜粋して読ませていただきます。
「8月6日、広島市で行われた第65回目の平和記念式典にかかわることである。アメリカ・オバマ大統領が核兵器のない世界の実現を訴え、今回の記念式典には原爆投下の当事国であるアメリカのルース駐日大使が初めて出席し、核保有国イギリス、フランスの代表者も出席した。オバマ大統領の宣言により、この平和式典の様相も大きく変わってきたと思った。しかし、その日の読売新聞夕刊に『米大使出席に不満』という見出しがあり、その内容は、次のようなものであった。広島に原爆を投下した米軍のB-29爆撃機エノラ・ゲイの元機長ポール・ティベッツ氏(故人)の息子ジーン・ティベッツ氏は、オバマ政権が広島平和記念式典にルース駐日大使を出席させたことに、行かせるべきではなかったと不満をあらわにし、CNNテレビの報道番組にみずから電話をかけ、日本に対する無言の謝罪と受け取られかねないとし、原爆投下で戦争終結が早まり、多数の命が救われた。我々は正しいことをしたとの父の生前の主張を述べたというものである。我が国では、さきの大戦で原爆の投下により、広島では約14万人、長崎では約7万4,000人、また東京大空襲では10万人、沖縄戦は18万人余りの犠牲者が出た。そして、8月9日には、ソ連(現ロシア)が日ソ中立条約を破り、参戦し、日本人をシベリアへ60万人も抑留し、北方領土は日本人の島民を追い出し、いまだ不法に占拠している。毎年、終戦記念日の8月15日になると、日本が行なった朝鮮半島や中国、アジアの侵略についての謝罪のことがクローズアップされる。今まで何度、時の首相が謝罪してきたことか。エノラ・ゲイの元機長の主張を聞くと、当時の日本がすべて悪いと聞こえる。8月15日、日本人が卑屈になっている日と思えてならなかった。人類は戦争の歴史でもある。もう世界に戦争があってはならない。戦後65年、日本人は大いに反省し、戦争していない、誇るべきことであろう。諸君、志を持とう。前を向こう。過去の歴史に卑屈にならず、世界平和のために力を尽くす人になろう。勉強は人のためにするのだという、そういう心がけが、ひいては自分に返ってくるもの。8月の暑い日、こんなことを考えていた」。
大変すばらしい学校だよりであるなと思います。市内の中学校の全校長先生には、このような内容のメッセージを生徒に送っていただきたく、熱望し、大きな2の質問を終えます。

1 小学6年生の娘の父として『子宮頸がんワクチンについて』

◆12番(稲川和成議員) 皆さん、こんにちは。
自由民主党議員団の稲川和成です。今任期、最終質問となりました。支援者の皆様方に感謝をしつつ、通告に従い順次質問をして参ります。

一般質問稲川先生似顔絵 1 小学6年生の娘の父として『子宮頸がんワクチンについて』

 子宮頸がんワクチンの公費負担が政治課題になっています。本年7月11日、参議院選挙でも各政党とも公費負担を公約に掲げ、厚生労働省の来年度予算概算要求にも盛り込まれています。高額な自己負担が課題のワクチンを公費負担として打ち出せば、国民・市民に受けることは間違いないでしょう。しかし、このワクチン接種が若い女の子たちの性道徳や生命観をずたずたにするきっかけになるのではと警鐘を鳴らしている研究家もいます。
 質問の1点目は、臨床データが足りないのではと感じていますが、当局はどのように考えているのか。
 2点目は、小学校高学年と中学校の父母と児童・生徒に対して、子宮頸がんの予防ワクチンに関する教育が必要であると認識していますが、当局のお考えは。
 3点目は、子宮頸がんワクチンを接種すれば、安心して性交渉してもよいというものではないことを啓発すべきと感じるが、当局はいかがか。
 4点目は、子宮頸がんを完全に予防、早期発見しようと思えば、ワクチンだけでは不十分で、検診率を上げる必要を指摘します。当局はどのように考えていますか。
 5点目は、9月6日の産経新聞にワクチンの漫画による説明パンフレットの内容記事がありました。その中に「セクシュアルデビュー前」なる言葉が使用されていました。
私は初めて聞きました。まるで幼児の公園デビューのごとき感覚で、12歳で性交渉開始は当たり前と言わんばかりの表現です。イギリスの製薬会社グラクソ・スミスクライン社のパンフレットの内容についてどのような認識ですか。
 大きな1の1回目の質問を終えます。

一般質問答弁用

◎両家完二健康増進部長 順次御答弁申し上げます。

 大きな1の1点目、子宮頸がんワクチンの臨床データが足らないのではと感じるが、市の考え方はについてでございますが、子宮頸がんワクチンにつきましては、承認に向けて、20歳から25歳の女性1,000例と10歳から15歳の女性100例について、日本人における臨床試験が実施され、厚生労働省はこれらの国内の臨床試験成績などをもとに、ワクチンの有効性、安全性に問題はないものとして、平成21年10月に認可し、同年12月から接種可能としたものであると認識いたしております。
 次に、同じく2点目、子宮頸がんの予防ワクチンについて、接種者と保護者への教育が必要と感じるが、市の考えはでございますが、子宮頸がんワクチンの予防接種につきましては、国は公費助成の接種対象年齢を中学校1年生から高校1年生としておりますので、接種者とその保護者に対しまして、子宮頸がんはどのような病気なのか、がんの発症原因となるヒトパピローマウイルスとの関係や、ワクチン接種だけではなく、子宮頸がん検診の重要性などについてを知っていただき、正しく理解した上で接種を受けていただくことが大切であると考えております。今後はこれらの情報提供の方法につきまして、関係部課と協議して参りたいと存じます。
 次に、同じく3点目の子宮頸がんワクチンを接種すれば安心して性交渉してよいというものではないという啓発をすべきではでございますが、議員御指摘のとおり、子宮頸がん予防ワクチンを接種したとしても、すべての発がん性HPVの感染予防にはなりませんので、100パーセント安心であるということではなく、20歳以降の定期的な子宮頸がん検診が重要でありますので、接種者と保護者の皆さんへの正しい情報提供に努めて参りたいと存じます。また、予防ワクチンの接種は、あくまでも子宮頸がんの発症の原因となりますウイルスの感染を防ぐことを中心にして啓発して参りたいと存じます。
 次に、同じく4点目、子宮頸がんをなくすためには、ワクチンだけではなく、がん検診の検診率を上げることも重要であるが、市の考え方はでございますが、議員御指摘のとおり、子宮頸がん予防ワクチンを接種しても、すべての発がん性HPVの感染の予防にはなりませんので、がん検診の重要性は十分認識いたしております。
 また、市では、子宮頸がんの予防対策として、がん検診の受診を啓発するために、20歳の女性に対し、はがきによる受診勧奨通知を発送し、さらに女性特有のがん検診推進事業として、20歳から40歳までの特定の年齢の女性に対して、がん検診無料クーポン券を送付し、受診促進を図っているところであります。今後ともがん検診の受診率の向上のため、さらなる啓発に努めて参りたいと存じます。
 同じく5点目の子宮頸がんワクチンの製薬会社のパンフレットの内容についてどのような認識かでございますが、製薬会社のパンフレットの内容につきましては、子宮頸がんとその原因について、ワクチンの有効性や接種方法についての記載をはじめ、子宮頸がんはワクチン接種だけで予防できるものではなく、接種後も定期的ながん検診が必要であるという内容であり、接種前に知っておいていただくべき内容であると認識いたしております。
 以上でございます。
一般質問稲川先生似顔絵 私の手元に昨年の10月14日、日本産婦人科医会記者懇談会、子宮頸がん予防ワクチンの推奨に向けた提言。その中で、当時の厚生労働省健康局総務課がん対策推進室室長、鈴木さんの見解という資料を今、手元に持っているのですが、昨年の10月の学会が開かれたとき、厚生労働省の担当室長は幾つかコメントを出しているんですけど、「長期のフォローアップデータがないうちに、欧米ではなぜこんなに早く承認したのだろうか」ということを述べていらっしゃいます。  そもそもこの子宮頸がんワクチン、仄聞するところによると、西暦2007年にできた新しいワクチンであって、10年先、20年先、副作用等がもし発生した場合、安全性等の臨床データがまだまだ不十分な段階なのかなと私は考えているところであります。  現在、1,750市区町村あると考えていますが、その中で今年の7月26日の時点で、現在この予防ワクチンを公費として助成する、もしくは助成しますよと表明しているところが126市町村というふうに私のデータがあるわけなんですけれども、まだ1割に満たない状態で、しかも昨年の10月に認可されたワクチンであります。  一昨日、我が党の田口順子議員の質問の答弁の中で、市長は来年度から考えたいという内容の御答弁をされていたわけでございますが、小学校6年生の娘の父親の立場として、もう少し安全性を確認してから、このワクチンの公費負担実施に入ったほうが私はいいのではないのかなと考えています。その辺、再質問させていただきたいなと思います。  それと、ただ今の健康増進部長の答弁の中で、接種者と保護者に対して教育方法の情報提供の方法についてということで、関係部課と協議して参りたいという答弁をいただいたわけなんですけども、もう少し具体的にどのような協議をしていくのかという内容についてお尋ねいたします。御答弁ください。  それと、子宮頸がんワクチンに使われているアジュバンドという免疫増強剤、これはペット等の避妊薬に使われているものであって、今回、子宮頸がんワクチンに入っているのはサーバリックス、全く別の新しいワクチンであるという回答をグラクソ・スミスクライン社からいただいているわけなんですけども、自民党の参議院議員である山谷えり子議員は、この辺について会社側と4回にわたってやりとりをして、会社側は自分でつくった商品ですから、危険ですなんてもちろん言うわけないんですけども、安全であるとは答弁をいただいているようなんですけども、その辺をもう一度、アジュバンドについて、当局はどのように考えているのかなというところを御答弁いただければなと思います。  それと、もう1点、検診率についてお尋ねしたわけなんですけども、もう少し具体的に市内の検診率について、数字がもしわかれば上げていただきたいなと思います。私の手元の資料によると、日本全体の検診受診率は24パーセント程度ということで、諸外国に比べて大変低い状態。アメリカが85パーセント、イギリスが79パーセントということで、欧米諸国に比べ低いんですけども、我が市はどのような数字になっているのか御答弁をしていただきたいと思います。
一般質問答弁用

◎両家完二健康増進部長 それでは、再質問に御答弁申し上げます。

 1点目といたしまして、昨年10月に認可されたワクチンであるのに、公費助成が早いのではないかということでございますけれども、子宮頸がんの予防ワクチンにつきましては、WHOでは、すべての地域で接種を行うように勧告を行なっておりまして、厚生労働省の予防接種部会におきましても、このワクチンにつきましては定期接種に位置付ける方向で検討すべきであるという意見書も出ております。  また、子宮頸がんによる死亡率が非常に高いという状況や、現在、各自治体で公費助成を行なっておりますが、自治体との接種の地域格差などから、今回、国のほうでも補正を行い、子宮頸がんワクチンの接種の公費助成を始めることとしたものでございます。市といたしましても、国のがん予防対策にあわせまして、公費助成について準備を進めさせていただくところでございます。  次に、2点目の情報提供の具体的内容でございますけども、この具体的内容につきましては、どのように協議をしていくかと申しますと、今後、教育局の学校保健課や中学校の関係者との間で、子宮頸がんの原因や子宮頸がんワクチンの接種についてどのような情報をどのような形で提供していくかについて協議をさせていただきたいと思っております。  次に、3点目でございますけども、この子宮頸がんワクチンに使われておりますアジュバンドにつきましては、今回のアジュバンドにつきましては、ペットの避妊の薬ということで使われているものではございませんで、あくまでも不妊の心配はなく、これまでも不妊の報告はされていないということを聞いているところでございます。  最後に、子宮頸がんの検診率につきましては、本市では平成20年度が14.6パーセントで、平成21年度も同率の14.6パーセントとなっているところでございます。  以上でございます。

◆12番(稲川和成議員) HPVは主に15種類から出ているわけなんですけども、今回のワクチンは、その中の16型と18型の2種類にしか効能がないと。先進7か国、欧米では16型、18型が約8割から9割を占めると言われていますが、先進7か国の中で我が一国、アジア諸国は日本だけなんですが、日本人女性の場合の子宮頸がんの型を見ますと、私の資料ですと、5割から7割程度が16型と18型ということで、すなわちこれを計算しますと、3割から5割の人には、全く日本では効果がないのかなと。その辺も考えますと、私は再三言いますが、もう少しこれは研究を重ねたほうがいいワクチンではないのかなと思っております。これは質問でなく、要望なんですけども、安全性の確認をもう少ししていただきたいなと思います。
それと、各学校保健課等々と連携をとるということでありましたけども、我がまちには全くなかったんですけども、過激な性教育に発展しないように、学校等でもし教育されるときは、十分その辺配慮してやっていただきたいなと思います。
結びに、ワクチン接種が、とにかく父母が判断できるデータ集積と収集をする。また、それに基づく慎重な議論を重ねていただいて、そしてまた危険性を指摘する方も中にはいるんだという、そういうことも市民へ情報提供して、この接種に踏み切っていただければなと要望しておきます。