議員を志したきっかけ
私の父は市議会議員でした。その父は私が二十五歳の時に急性心筋梗塞で他界しました。その時、後援会の方々から「親父の弔い合戦をやらないか」とお誘い頂きました。私の父はPTAの会長、町会長を務めた末に市議になったので、政治の勉強をしていない私が選挙に出ても、かえって父の人生を否定してしまうと思い、丁重にお断りしました。
その後、私は地元の青年会議所に入会して政治の勉強をして、本格的に議員になろうと思ったのは、自民党、社会党、新党さきがけの連立政権で村山富市首相が誕生したときでした。
平成七年八月十五日、村山首相は戦歿者追悼式典で、アジアの諸国民に多くの苦しみと悲しみを与えたことに対し、深い反省を述べ謝罪を表明しました。御霊が眠る國神社の隣にある戦歿者追悼式典の会場での内閣総理大臣の発言に大変憤りを覚えました。
内閣総理大臣がこんな事を言っている国ではダメだ。その時、政治をやりたいと強く思ったのです。そして平成十五年四月の統一選挙に初挑戦し、当選いたしました。
私の父の兄二人は大東亜戦争で戦死しています。そして國神社に祀られています。ですから私は物心ついたころから、父に手を引かれて國神社に参拝に行き、子供ながらに戦争の時代は大変だったんだなと思いながら育ちました。
遊就館では遺書や遺品も拝見し、また先の大戦がアメリカ、ルーズベルトに仕掛けられた戦いだった事実も知りました。
英霊は、自存自衛のために戦いました。ABCD包囲網で兵糧攻めにされた日本が、欧米諸国の植民地にされるのか、明治維新を起こし必死に先人達が守って来た国益を守るために戦うのか、選択を迫られたのです。英霊が戦った戦争とは何だったのか。
その歴史的事実を今の小中学校の歴史教科書でちゃんと教えているのだろうか。それを確認するため、地方の一市会議員ですが、議会で追究したいと思いました。
議員活動について
去年十二月の定例市議会で、中学校歴史教科書について十項目ほどの質問をしました。日本が戦った戦争は当時「大東亜戦争」と呼ばれていましたが、ほとんどの教科書は「第二次世界大戦」と記されていて、酷い教科書は「アジア太平洋戦争」という、新語が登場していました。
また八社の教科書について、教育委員会は全てしっかり読んで議論しているのか質問したところ、小学校が六時間、中学校が八時間と答えました。十五教科、二百冊以上ある教科書を五人の教育委員がしっかり読んで会議に臨めば、一つの教科書の議論だけでも二、三時間かかりますよ。
なぜこれほど短いのか。教育委員会は形骸化してしまっていると教育長に問いつめました。しかし、教育長は「短い時間の中でしっかりと議論を交わしています」と答弁するのみでした。
ジェンダー問題も酷いものです。平成十三年十月頃、男女共同参画基本計画が作られてジェンダーフリーの浸透が水面下で図られていましたが、議員になったばかりの時はその存在を知りませんでした。
共産党の女性議員が「我が町には素晴らしい男女共同参画基本計画があるんですよ」と発言したのを聞き、調べてみるととんでもない内容だった。それで十六年十二月の議会で追及して、「ジェンダーフリーという用語は使わない」との議会答弁を引き出しました。少しはまともな方向へと修正されつつあると思います。
私がその共産党の女性議員に言いたいのは、例えば川口市の消防団は団員の数が非常に少なくなっていて、ほとんどが男性です。男女平等と言うなら率先して消防団員になりなさいと言いたい。
審議会や課長職では「男女比率を同じにしなさい」と言うのに、この分野にはなぜ女性が進出してこないのか。やはり男の役割、女の役割があって当然なんです。力のいる火事の現場は女性より男性のほうが適しているのは当たり前。同じ“かじ”でも、家庭の「家事」と防災の「火事」は違うんです。
今後の抱負
いち早く歴史教科書を正常化したい。正しい歴史を子供たちに伝えたいですね。小中学生が国際会議や子供会議に出て、他国の子どもから日本の事を尋ねられた時に、皆が堂々と日本を語れるようにしたい。
日本には二千六百年、男系を維持してきた天皇家がある。神々を祀る神道を柱とした文化がある。世界に誇るべき国柄があります。
しかし歴史教科書の選定現場では、教育委員会が教科書を選択する前に、選定委員会が二、三社に絞りこんでしまうのです。これは規定違反です。
私はまず、日本会議の仲間を増やし、川口市議会から改革していきたいと思います。そして社会科見学で國神社に行けるような町にしたい。國の桜となって会おうと誓い、空に海に山に散っていった英霊。
その犠牲の上に成り立っている国─國神社を最高の追悼施設にしたい。私が父に手を引かれて國神社へ行ったように、誰もが自然に参拝しようという気持ちになるように、近現代史を正常化していきたい。
英霊の方々に「稲川君。今の日本は良い国かね。一命を賭して敵艦につっこんだ国を、良い国にしてくれたかね」と聞かれたときに、「お陰様で、我が国は、民族が一致団結し、ご先祖様を大事にし、伝統文化を大事にする美しい国です」と胸を張って答えられるように頑張りたいと思います。 |