3 医療センターにおける看護師確保への取り組みについて

◆37番(稲川和成議員) 次の質問に移ります。

 3 医療センターにおける看護師確保への取り組みについてお伺いします。
 病気やけがで通院や入院をすると、誰もが不安になります。そのようなとき、患者にとって最も心強い存在は看護師であると私は思います。現在、看護師が働く場所は、病院などの医療機関にとどまらず、福祉施設、訪問看護ステーション、さらには海外での看護活動などと、その活躍の場は大きく広がっています。このため、看護師の需要は高く、全国の医療機関において看護師の安定的な確保が喫緊の課題であると聞き及んでおります。
 こうした中、医療センターでは、県内の4年制看護系大学から看護実習生を積極的に受け入れ、学生に医療センターのよさを知ってもらうことで、看護師の確保につなげていると聞いております。また、こうして就職した看護師は、優秀で離職する方も極めて少ないとも聞いております。
 一方、川口市立看護専門学校卒業生の就職状況について同校にお伺いしたところ、全就職者のうち医療センターに就職した学生の割合は、全日制の第1看護学科にあっては、平成27年度86.3パーセント、28年度では68.9パーセント。准看護師が看護師資格を得るための夜間課程である第2看護学科にあっては、27年度が7.6パーセント、28年度に至っては残念ながら就職者はいなかったとのことであります。
 第2看護学科については、既に准看護師として医療機関に勤務しているため、医療センターだけではなく、市内医療機関への就職率も低迷していることも無理からぬことなのかもしれません。第2看護学科は、県内唯一の夜間定時制ではありますが、市内医療機関への就職率の低迷や全国的に准看護師が減少傾向にあることを考えると、公立学校としてのその役割を終えたのではないかと考えます。そうした中、第2看護学科を廃止するための条例改正議案が今定例会に提出されたのは、市も同じ考えであるためではないかと推察いたします。
 そこでお伺いいたします。

一般質問稲川先生似顔絵 (1)医療センターの看護師の採用者数及び離職者数の動向について

 医療センターの近年における看護師の採用者数と離職者数及び離職率について、市立看護専門学校第1看護学科、第2看護学科、さらに県内看護系大学、それぞれについてお答えください。

(2)医療センターの看護師確保について

 医療センターにおける看護師確保について、第2看護学科廃止を踏まえ、今後どのように取り組んでいかれるのかお聞かせください。

一般質問答弁用

◎原田倫則医療センター事務局長 御答弁申し上げます。

 (1)ですが、平成24年度から28年度までの5か年の新卒者の採用者数と28年8月1日時点での離職者数及び離職率につきましては、看護専門学校第1看護学科は、採用者99人、うち離職者が21人で離職率21.2パーセント、第2看護学科は、採用者12人、離職者7人で離職率58.3パーセント、県内看護系大学は、採用者36人、離職者4人で離職率11.1パーセントとなっております。
 次に、(2)ですが、議員御指摘のとおり、医療センターで実習を行い、就職した県内看護系大学卒業生の定着率が極めて高いという状況があります。そこで、第2看護学科廃止後につきましては、それまでの第2看護学科の実習受け入れ枠を埼玉県立大学や目白大学などの看護系大学に振り分け、多くの実習生を受け入れることで優秀な看護師の確保につなげたいと考えております。
 以上でございます。