4 医療センターでの心臓外科の新設について

◆37番(稲川和成議員) 大きな4に移ります。

 4 医療センターでの心臓外科の新設についてお伺いします。
 厚生労働省の「平成27年人口動態統計」の死因順位別死亡数を見ると、第1位が悪性新生物、いわゆるがんで37万人、第2位が心疾患で19万9,000人となっております。心疾患とは、心臓に何らかの障害が起き、働きが悪くなる病気の総称で、特に心筋梗塞は突然死の最大の原因とも言われます。私事で恐縮ですが、27年前、平成元年10月4日、当時、市議会議員を務めておりました私の父が、54歳で急死をいたしました。心筋梗塞でありました。
 心臓は、1日に10万回も拍動し、全身に血液を送り、酸素や栄養を供給するポンプの役割を担っており、ひとたび心臓に障害が起きれば、生命の危機に陥ってしまいます。そのため、いざというときのために頼りになる病院がそばにあれば、しかもそれが医療センターであれば、市民にとってこれ以上に安心で頼もしいことはありません。
 現在、医療センターでは、循環器科が24時間体制で急性心筋梗塞や急性心不全などの重症救急患者の診療を行なっていますが、来年4月に心臓外科を新設すると伺い、まさに我が意を得たりの思いがあります。
 そこでお伺いします。

一般質問稲川先生似顔絵 (1)心臓外科を設置することになった経緯について

(2)心臓外科新設に伴うスタッフの体制について

 今まで行なっていなかった心臓手術を行うとなると、それ相応のスタッフが必要になると思います。どのような体制で診療するのかお尋ねいたします。

(3)心臓外科新設による地域への効果について

 医療センターに心臓外科を新設することで、地域にどのような効果をもたらすと考えているのかお尋ねいたします。

一般質問答弁用

◎大塚正彦病院事業管理者 御答弁申し上げます。

 (1)でございますが、現在、医療センターでは、心臓疾患に関しては循環器科で対応しております。しかし、公立病院として診療科目を充実し、市民から信頼される高度急性期医療に対応できる病院を目指して、心臓外科を設置すべく、以前から大学の医局に心臓外科医派遣を要望しておりました。そのような中、今年度に入り、大学から心臓外科医を派遣できる旨のお話をいただきましたことから、平成29年4月から心臓外科を新設することとしたものでございます。
 次に、(3)でございますが、本市は、蕨市及び戸田市とともに、埼玉県の南部医療圏に位置付けられております。この圏域は心臓の外科的手術が可能な病院が少なく、患者さんはさいたま市や東京都内の医療機関での診療を余儀なくされております。医療センターにおきましても、心臓外科的な治療を要する患者さんを数多く他院に紹介してきたところです。
 医療センターが心臓外科を新設した暁には、これらの方々の受け入れが可能となることから、患者及び御家族の負担軽減はもとより、地域住民の安心につながるものと考えております。
 以上でございます。