2 夢より遠くへ「愛も連れた教育を」
◆12番(稲川和成議員) では、2つ目の質問に移ります。

2 夢より遠くへ『愛も連れた教育を』
我が国は、戦後65年、戦火にさらされることはありませんでした。しかし、今、この日本が平和であると言えるのでしょうか。お母さんが子どもを殺し、子どもが親を殺し、お年寄りが亡くなっても近所の人も知らないし、家族がお葬式も出そうとしない。こんなことがかつての日本にあったでしょうか。心が貧しく、壊れてしまった国。地域社会が壊れてしまった国。65年前に尊い命を散らしてくださった英霊の方々は、果たしてこんな日本をつくるために死んでいかれたのでしょうか。そのことに対して、私は本当に深い責任を持って、まずこの国を建て直していかなければならないと靖国神社を参拝するたびに、あるいはいろいろな事件を耳にするたびに思います。
質問の1点目は、小学校社会科6年上巻について伺います。本年使用の教育出版98ページの内容について、自虐的な歴史教育とならないか危惧するが、児童の反応は当局はどのように考えていますか。
2点目は、小学校国語科6年下巻、光村図書出版32ページの「平和のとりでを築く」学習での児童の意見を聞いた当局の感想をお聞かせください。
3点目は、中学校社会歴史科の東京書籍の188ページの南京事件について伺います。平成17年12月議会で一度取り上げていますが、時間の関係で再質問できませんでしたので、本日、問います。答弁は「教科書の記述につきましては、具体的な人数を示されていないことから御理解賜りたいと存じます」では、全く理解できません。どのような授業なのかお話しください。
4点目は、同じく平成17年12月議会で提案した市立図書館に教科書を整備すべきとしたところ、教育長は「図書館と協議の上、対応して参る」と答弁をいただきました。協議の結果、現在、市立図書館での教科書の整備がどのようになっているのかお尋ねいたします。
5点目は、昨年の9月議会で提案した新設図書館です。神根地区を想定した質問だったのですが、部長の答弁は、芝地区のピント違いです。芝地区の多くの児童は、自転車で前川図書館を利用しています。しかし、神根地区の児童に「図書館等を利用して調べてください」と教師が指示した場合、どうでしょうか。戸塚図書館や前川図書館に行けということですか。距離があり過ぎると思いませんか。小学生が使用している教科書の中に「図書館の資料も活用して」等の記述もあるのです。
そこで、提案ですが、神根公園の一角に新設図書館を建設していただきたい。当局の見解をお尋ねいたします。
6点目は、同じく昨年9月議会で取り上げた樺太真岡郵便局九人の乙女「氷雪の門」についてですが、答弁は「内容について紹介できればと考えております」といただいたわけですが、その後、どのような動きをされたのかお聞かせください。
7点目は、芝地区の小中学校の適正な数は何校と考えているのか、中学校何校、小学校何校と具体的な数字でお答えください。
8点目は、教育こそがまちを、国を建て直す原点であると考えています。大人は教育できません。未来の宝、子どもの教育を高め、倫理観、道徳心あふれる大人に育てなければなりません。高校無償化など意味がありません。幼児教育こそ無償とするべきと考えますが、当局はどのようなお考えをされていますか。
9点目は、埼玉県教育局県立学校部生徒指導課の資料によると、学級がうまく機能しない状況調査で、平成20年度、川口市内では8学級、うち芝地区が5学級、平成21年度も同じく8学級、うち芝地区が4学級とあるが、当局はこの数字をどう考えていますか。
10点目は、先月、九段会館大ホールで上智大学名誉教授である渡部昇一先生の講演会に参加してきました。渡部先生は、サンフランシスコ条約を受託したことにより、A級戦犯は存在しないと明言されていましたが、市内中高校生が「A級戦犯て何」と問われたとき、どのように答えていますか。
大きな2の質問を終えます。

◎岡村幸四郎市長 それでは、順次御答弁申し上げます。
8点目の幼児教育の無償化についてのお尋ねでありますが、幼児教育の無償化につきましては、昨年、文部科学省の「今後の幼児教育の振興方策に関する研究会」の中間報告の中で、子育て家庭の教育にかかわる経済的負担の軽減を実現するものである幼児教育の無償化は、少子化対策の一環としても重要性の高い施策と位置付けられるとの報告がなされたところであります。御指摘のとおり、幼児教育につきましては、倫理観や道徳観をはじめとした生涯にわたる人格形成、さらに義務教育及びその後の教育の基礎を担う大変重要なものであると認識をしているところであります。また、幼児期は、一般に親の年齢が比較的若く、総体的に収入も少ないと推測されますことから、子育て支援策という観点からも、幼児教育の無償化につきましては意義があるものと考えているところであります。
以上であります。
◎新海今朝巳学校教育部長 御答弁申し上げます。
1点目の小学校社会科6年上巻98ページの内容についてでございますが、御指摘のページの学習では、我が国と中国の争いが全面化したことを取り上げて調べ、我が国が戦時体制に移行したことがわかるようにすることがねらいとされております。小学校の歴史学習においては、人物の働きや代表的な文化遺産などを通して、我が国の歴史への興味・関心を高めることが大切であり、特に近現代史については、その後の中学校以降の歴史学習との関連性の見通しを持ち、指導する内容については、児童の発達段階を考慮する必要があると考えております。
2点目の小学校の国語科6年下巻32ページの児童の意見についてでございますが、議員御指摘の国語の教材は、原子爆弾によって物産陳列館が多くの人々の平和を願う心によって、世界遺産原爆ドームとなった経緯を述べた教材でございます。
児童はそれらを丁寧に読み取り、自分の考えを持つこと、さらには平和について調べ、自分の考えを文章にまとめることを学習のねらいとしているところであります。指導主事が参観した授業では、子どもたちの多くは平和への願いや戦争に反対する気持ちを持ち、これからも平和は大切であるという意見を発表したという報告を受けております。
3点目の南京事件についてでございますが、中学校の歴史学習では、学習指導要領に基づき、我が国の歴史の大きな流れと各時代の特色について、世界の歴史を背景にしながら学んでいくことが大切になります。近現代史の南京事件の内容につきましては、学説により、さまざまな見解がございます。学習において、生徒の発達の段階を考慮し、事実認識を行い、歴史事実を一面的に取り上げたり、一つの場面からのみ理解させることなく、基礎的、基本的な歴史事象を指導することが大切であると考えております。
6点目の樺太真岡郵便局九人の乙女「氷雪の門」についてのお尋ねでございます。「氷雪の門」につきましては、昨年9月の市立校長会議で連絡をし、各学校へ紹介したところでございます。
7点目の芝地区の小中学校の適正数についてのお尋ねでございますが、現在、学校選択制により区分されております芝1ブロック、芝2ブロックの就学人口の合計は、小学校が9校に対しまして約4,200人、中学校が6校に対しまして約2,400人であります。小中学校の適正規模について、本市においては12クラスから24クラスとしておりますことから、例えば35人学級で平均値であります18クラスを基準とし、芝地区の就学人口を除して、学校数を算出した場合、小学校7校、中学校4校で対応できるものと考えているところであります。
同じく9点目の学級がうまく機能しない状況調査の結果についてのお尋ねでございますが、2年連続で同一地区において学級がうまく機能しない状況が多く発生していることにつきましては、大変憂慮すべきことと受けとめております。今年度は市内で3件の報告を受けておりますが、芝地区では改善が見られ、現在は報告を受けておりません。
学級がうまく機能しない状況の要因につきましては、多くが教員の児童・生徒理解不足や学校の組織的対応の遅れ、また一部の児童・生徒のわがままな行動などから発生していることが挙げられます。教育委員会が学校からの相談を受けた場合、生徒指導担当指導主事を直ちに派遣し、該当学級の授業視察や生徒指導体制の確認をし、適切な指導、助言を行なっております。また、状況の改善が難しいと判断された場合には、県の非常勤講師派遣事業を活用し、その解消に取り組んでいるところであります。
続きまして、10点目のA級戦犯についてのお尋ねでございますが、中学校歴史教科書では、東京裁判の記述はございますが、A級戦犯についての記述はございません。高等学校の日本史教科書では、A級戦犯についての記述がございます。中高生がA級戦犯とは何かと問われた場合、校種間、発達段階、学習の理解の度合いに応じて答え方に差があるものと考えております。
近現代史の歴史事実の判断につきましては、全く異なる見解のあるものがございます。東京裁判につきましても、その評価は定まっていないと認識しております。
各学校では、学習指導要領にのっとり、発達段階に応じて客観的かつ公正な資料を用い、一面的な見解にとらわれることなく、さまざまな考え方に触れながら指導する必要があるものと考えておるところであります。
以上であります。
◎江連保明教育総務部長 御答弁申し上げます。
同じく4点目、図書館における教科書の整備につきましては、議員の御提案を受け、学校教育部から提供された小学校、中学校の教科書を中央図書館に置いて閲覧できるようにしているところでございます。今後につきましても、教科書が改訂されるたびに収集し、いつでも最新の教科書を市民に提供できるよう館内掲示を行うなどPRに努めて参りたいと存じます。
続いて、5点目、神根公園に新設図書館の建設をとのことでございますが、神根地区につきましては、図書館の整備がなされていないことから、4か所に移動図書館を巡回しているところでございます。新設図書館につきましては、現在、地域館を建設する計画はございませんが、既存施設の活用等を含めて検討して参りますので、御理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。

市内の小学校で使っている教科書の社会の98ページには、このように書かれております。「どうして戦争が起こったのかな。わたしたちは、図書館の資料も活用して、戦争が始まったころの社会の動きを調べていきました。昭和の初めごろ、都市では、不景気のために失業者が増え、農村では作物の値段が下がって、生活に行きづまる人々が多くなっていました。こうした中で、軍の指導者や政治家は、満州(中国の東北部)を手に入れれば、国民の生活はよくなるという考え方を広めていきました。」というくだりなんですけども、ここの箇所だけを読みますと、どうも日本が一方的に国内の状況が悪いから満州に進出したというふうにしかとられない。
現場の教師が、これだけではないということを教育していると私は確信しているわけなんですけども、その辺、授業の内容を学校教育部長、恐れ入りますけども、もう少しお話をしていただきたいなと思います。答弁ください。
そして、南京事件の答弁のところで、基礎的、基本的な歴史事象を指導するという内容で答えていたのかなと思いますけど、川口の中学生が使っている歴史の教科書の188ページには南京事件に触れているんですけども、「この事件は、南京大虐殺として国際的に非難されましたが、国民には知らされませんでした。」という内容になっております。
南京事件が問題になったのは、私の認識、また仄聞するところによりますと、1945年の終戦を迎えた日ではなく、1970年代に入ってから、中国共産党政府が騒ぎ始めたわけでありまして、どうもこの教科書を読むと、事件が起きた1937年代に非難されたようにとられるのかなと思います。
教科書会社はいろいろあるわけなんですけども、例えば自由社の南京事件の部分がどうなっているかと申しますと、「このとき、日本軍によって、中国の軍民に多数の死傷者が出た(南京事件)。なお、この事件の犠牲者数などの実態については、資料の上で疑問点が出され、今日でも研究が続いている。」とされております。
また、同じく中学校の扶桑社の歴史教科書を読みますと、これも全く同じような感じで、「このとき、日本軍によって、中国の軍民に多数の死傷者が出た(南京事件)。なお、この事件の犠牲者数などの実態については、資料の上で疑問点も出され、さまざまな見解があり、今日でも論争が続いている。」とあるわけなんですけども、もう少し歴史的事象も指導することが大切であるとお答えされたんですけども、具体的にもうちょっと詳しく答弁をください。
次に、樺太真岡の件について答弁をいただいたわけなんですけども、校長会で連絡したということなんですが、誰がどのようにされたのか、校長と教師の反応はどうであったのか、答弁ください。
そして、昨年、この事件について議会で詳細な内容は説明しましたけども、この9人の乙女は、避難勧告を自分たちで拒否して、とにかく私たちがいなくなっては、樺太の連絡網、真岡の連絡網が全くできなくなり、なお一層混乱するということで、最後の最後まで職場に残ったわけであります。命をかけて自分の仕事を全うした。このことについて、私は現在の若者の就労問題、ニート、フリーター等の問題解決としても、いい題材に適しているのかなと考えていますけども、その辺についてもあわせて答弁をいただきたいなと思います。
次に、芝地区の小中学校の数、具体的に答弁いただいて、本当にありがとうございます。芝1、芝2ブロックの中には、前川小学校が含まれていて9校。前川小学校というのは、毎年100名を超えて、自校で給食をつくっているせいか、なかなかの人気校であります。よって、芝地区の8校のうち、そうしますと2校が過剰になっているということなのかなと。中学校6校あるわけですけども、この6校の中には、岸川中学校が入っております。岸川中学校というのも、毎年、170、180人の入学する生徒がありまして、大変人気のある学校。よって、芝地区の5校のうちのマイナス2校が対象になるのかなと思います。
いろいろな角度、多面的、多角的に見ないといけないと私も存じていますけども、たった一つ、教育局が一番何を重んじなくてはいけないのですかと問われたときに、教育局はやっぱり児童・生徒に対していかに良好な教育環境を整えるのかが教育局の最大の役割なんです。これは教育局にしかできないことなんです。よって、平成24年4月スタートをぜひしていただきたく、強く熱望させていただきます。
次に参ります。A級戦犯についてのお答えの中で、理解の度合いに応じて答え方に差があるというような内容で答弁をしていたかと思いますけども、実際問題、学習の理解度が最高点に達している生徒についてはどのような学習をされているのか、指導されているのか、また最低度と言っては大変失礼ですが、最低度の生徒についてもどのような指導をされているのか、詳細にもう一度答弁をいただきたいと思います。
幼児教育の無償化について、市長より御答弁をいただきました。大変ありがとうございます。ただ、一昨日、私、川口市の私立幼稚園協会の代表者会議に出席をした際、感じたことなのですが、協会と行政の対話が少々足りないのかなと強く感じました。市長の答弁は、幼児教育が大変重要であるという内容での答弁であったと私は認識いたしました。ということは、もう少しさらに深く私立幼稚園協会と連携強化を強めていっていただきたいなと、これは要望させていただきます。
2回目の質問を終えます。

◎新海今朝巳学校教育部長 それでは、再質問に御答弁申し上げたいと思います。
まず、1点目の学習の内容でございますけれども、該当の教科書の記述部分につきましては、御指摘の学説があることは十分に承知しているところでございますが、他の説もあり、定まっておりません。記述そのものにつきましては、検定を受けた教科書であることから、基本的には問題がないものと考えているところでございます。このページは、中国の戦争が始まる様子を学ぶ内容でありますので、児童の反応につきましては、特に一面的な見方をしているとは捉えていないところであります。 それから、2点目の南京事件にかかわりまして、具体的に詳しくというお尋ねでございますけれども、中学校歴史の学習は、生徒の発達段階を考慮し、各時代の特色や時代の転換にかかわる事象を重点的に選び、指導内容を構成するとされております。また、我が国の歴史の大きな流れを、世界の歴史を背景に各時代の特色を踏まえて理解させることがねらいでありまして、内容の精選に努め、細かな事象を網羅的に羅列するような学習にならないようにすることが大切であると考えているところであります。 それから、3点目の「氷雪の門」にかかわる1点目の再質問でございますけれども、誰がどのように説明したのかというお尋ねでございますが、当時の学校教育部長が、市内の学校園長が全員集まる、招集させていただきます市立校長会議というものがございます。その会議の中で説明をさせていただきました。校長と教師の反応につきましては、特に把握をしていないところであります。 「氷雪の門」の2点目の御質問でございますけれども、題材にできないのかどうなのかという御質問であったかと思いますが、働くことや生きることの尊さを実感させる教育が必要であると考えております。各学校では、小中高等学校を通して、子どもたちに望ましい勤労観、職業観を持たせるキャリア教育が現在進められているところでございますが、戦時下に若干20歳の電話交換手がその職務を遂行し、責任を果たしたという、この映画のねらいの一端は、現代に活かすことができる部分があると認識しておりますので、今後とも参考にさせていただきたいと考えております。 続きまして、A級戦犯についてでございますが、理解度が高い生徒への指導、それから低い生徒への指導についての御質問でございますけれども、学習の理解度が高いと思われる高校生につきましては、歴史的事象を一つの立場のみ理解させることを極力避け、歴史的事象をさまざまな立場から考察するという学習によって、東京裁判には連合国側による勝者の裁きであるという意見や、国際平和に寄与したという意見など、異なった考えがあることを理解しているものだと考えております。 また、中学生、どちらかというと、高校生よりは理解が高い低いから申し上げますと低いということになろうかと思いますが、中学生の理解は、中学生として学ぶべき基礎的、基本的な学習の範囲にとどまっている者もいると考えられます。いわゆる東京裁判が行われた事実を学ぶというところでとどまっているものと考えております。 以上であります。
◆12番(稲川和成議員)
市内小学生が使っている国語、光村図書、7月28日に行われた選定委員会の議事録、そして8月6日に行われた秘密会の議事録等々を読ませていただいたわけですけども、実にいい題材を取り上げている。僕としては、いい教科書だなと、本当によく採択、選定していただいたなと思います。この「平和のとりでを築く」、答弁にもあったとおり、広島の原爆を扱った題材になっております。一つ広島の題材にまつわることで、市内のある中学校の校長先生の学校だよりをここでちょっと抜粋して読ませていただきます。
「8月6日、広島市で行われた第65回目の平和記念式典にかかわることである。アメリカ・オバマ大統領が核兵器のない世界の実現を訴え、今回の記念式典には原爆投下の当事国であるアメリカのルース駐日大使が初めて出席し、核保有国イギリス、フランスの代表者も出席した。オバマ大統領の宣言により、この平和式典の様相も大きく変わってきたと思った。しかし、その日の読売新聞夕刊に『米大使出席に不満』という見出しがあり、その内容は、次のようなものであった。広島に原爆を投下した米軍のB-29爆撃機エノラ・ゲイの元機長ポール・ティベッツ氏(故人)の息子ジーン・ティベッツ氏は、オバマ政権が広島平和記念式典にルース駐日大使を出席させたことに、行かせるべきではなかったと不満をあらわにし、CNNテレビの報道番組にみずから電話をかけ、日本に対する無言の謝罪と受け取られかねないとし、原爆投下で戦争終結が早まり、多数の命が救われた。我々は正しいことをしたとの父の生前の主張を述べたというものである。我が国では、さきの大戦で原爆の投下により、広島では約14万人、長崎では約7万4,000人、また東京大空襲では10万人、沖縄戦は18万人余りの犠牲者が出た。そして、8月9日には、ソ連(現ロシア)が日ソ中立条約を破り、参戦し、日本人をシベリアへ60万人も抑留し、北方領土は日本人の島民を追い出し、いまだ不法に占拠している。毎年、終戦記念日の8月15日になると、日本が行なった朝鮮半島や中国、アジアの侵略についての謝罪のことがクローズアップされる。今まで何度、時の首相が謝罪してきたことか。エノラ・ゲイの元機長の主張を聞くと、当時の日本がすべて悪いと聞こえる。8月15日、日本人が卑屈になっている日と思えてならなかった。人類は戦争の歴史でもある。もう世界に戦争があってはならない。戦後65年、日本人は大いに反省し、戦争していない、誇るべきことであろう。諸君、志を持とう。前を向こう。過去の歴史に卑屈にならず、世界平和のために力を尽くす人になろう。勉強は人のためにするのだという、そういう心がけが、ひいては自分に返ってくるもの。8月の暑い日、こんなことを考えていた」。
大変すばらしい学校だよりであるなと思います。市内の中学校の全校長先生には、このような内容のメッセージを生徒に送っていただきたく、熱望し、大きな2の質問を終えます。