2 緑が活きづき水辺空間を創出する都市整備問題について

一般質問稲川先生似顔絵

 (1) 赤山地区に自然公園建設を

 平成18年度より3年連続の質問となります。昨年いただいた答弁では、公園としての利用を検討すると明言されました。地元の市民グループでは、隣接する首都高速川口パーキングエリアからも入場できるようにして公園建設を計画すれば、市外、県内外からも多くの来場者が見込まれ、我がまち川口の人気スポットとして全国から注目されることだろうと、今からわくわく、どきどきしている市民が多数います。公園計画の概要は平成18年12月定例会で提案させていただいたとおり、市民の声を取りまとめたものです。
 ア 公園整備上の課題について
 昨年の答弁の中で幾つかの課題があるとお話しくださりましたが、どのような課題で1年間その課題についてどのような取り組み方をしてきたのかお尋ねいたします。
 イ 地元市民との問題点について
 同じく昨年の答弁の中で、地元の皆様方の御意見を伺いながら、区域の見直しの方向性も含め検討を進めると答えております。赤山第1、中央、第3、源長寺、門下の各町会に住んでいる私の支持者、さらには赤山団地自治会の役員さんより早く公園が完成できるよう頑張ってと激励を日々いただいているところでございます。
何か問題点があるのならば、どのようなことかお聞かせください。
 ウ 事業の方向性について
 平成8年度に策定した川口市緑の基本計画を現在市では見直し作業に入っていると聞く。改訂版の施策の柱として水と緑の保全、活用、創出の3点を掲げられました。この地での公園計画は、まさに施策の柱、3本をクリアした事業であると確信しております。今後の方向性、どのように推移するのかお尋ねいたします。

 (2) 旧埼玉県工業技術センター跡地利用に関わって

 この質問も今回で3年連続となります。現在、跡地では特別養護老人ホーム(仮称)マッシーテラスの建設が進んでいるところですが、予定スケジュールによると、いよいよ来月からは公園工事の着工の運びと聞いております。公園建設予定地から70~80メートル先には芝杉橋公園や芝児童交通公園があり、私のところには既存公園とは全く違うタイプの公園建設を望む市民の声が多く寄せられています。
 ア 地元市民への説明会より
 地元町会の芝下や芝一町会をはじめ、芝地区連合町会などに対して素案を示しての説明会では、どのような意見と要望があったのか。
 イ 地元市民との合意形成について
 昨年いただいた答弁の中で、「基本設計については、地元町会と合意形成がなされてから実施」と述べられました。ある市民からですが、行政のやることは理解できない。でも仕方がないから黙っていようとの考え方をする市民を「ショウガナイ症候群」と呼んでいるそうです。今回の公園建設についても意見要望は言ったが、ショウガナイ症候群にかかってしまった地元市民が多くいると聞きます。市民の願いに少しでも近づけた公園建設を望みます。合意形成とはどのようなものとお考えか、お尋ねいたします。
 ウ 夏季限定での水辺空間創出を
 赤山地区の公園でも述べましたが、市が現在行なっている緑の基本計画改訂版の施策の柱の1つ、「水と緑の創出 市街地や生活空間で快適な緑を育む」とあります。乳幼児を持つ若いお母さんから、芝地区には親水型の公園が1つもない、夏だけでも水遊びができる公園になればすてきとの声が届いています。水を使用する整備はできないのでしょうか、お聞かせください。

 (3) インフラ整備について

 下水道普及率が本年3月末時点で約40パーセントの神根地区。道路幅員も大変狭く、中には俗に言う「けもの道」に近い道路も各所に残る。当地区の今後の計画について何点か質問させていただきます。
 ア 道合西地区の下水道計画について
 平成15年9月定例会、私が行なった初めての一般質問で、当地区への下水道普及を強く要求したところ、平成16、17年度に予算額約1億5,000万円、延長1,320メートルを導入していただき、一気に普及したことを地元市民は大変に喜んでいます。しかし、外環道と第2産業道路、見沼用水に囲まれた世帯が取り残された形となっています。この三角地帯にも早期に下水道普及を望みますが、どのような計画で進められるのかお聞かせください。
 イ 道路改良・交通安全施策について
 (ア) 神根第446号線について
 地元神戸町会の市民が大変困っています。道路面より50センチメートルも高く側道にある笹根川のコンクリートふたがあり、道に接する自分の土地へ車で入るのに盛りアスファルトをしているのです。10センチメートルから15センチメートルのコンクリート製、プラスチック製の歩道上がりは随所に見ますが、盛りアスファルト50センチメートルは初めて見ました。夜間自転車での転倒事故も何度か発生しているとのこと、地盤沈下による段差を解消して安心・安全な市道にしてください。見解を求めます。
 (イ) 神根第718号線について
 神根東小、神根中の児童・生徒の父母及び地元町会からの要望です。この市道は抜け道、近道ガイドブックに掲載されていて、子どもたちが通学する朝、速度を落とさずに行き交う車が大変危険であると指摘しています。早期に交通安全施策を講じてください。平成18年9月25日の大変痛ましい交通事故を教訓にお願いします。
 ウ 河川整備について
 市営道合神戸住宅の北側を流れる芝川21号水路の悪臭について改善を求めます。A棟、B棟の市民からの苦情です。たたら荘前通りと市営住宅東側の水路上にはコンクリートふたが敷きつめてあるが、北側の大字木曽呂地内にはない。窓、玄関をあけているのが苦痛になるときがあるとのこと。悪臭対策を講じてください。

一般質問答弁用

◎岡村幸四郎市長 それでは、稲川和成議員の御質問に順次御答弁を申し上げます。

 初めに、大きな2の(1)の赤山地区に自然公園建設をのア 公園整備上の課題についてでありますが、この赤山地区における公園整備の主な課題といたしましては、この地区は当初一般廃棄物の最終処分場用地として設定されていた区域でありますことから、その敷地の形状や道路計画、公園利用者の交通利便性の確保といった立地上の課題があります。現在、隣接する赤山城跡との回遊性や敷地内におけるわき水を活用した自然環境を考慮に入れながら、公園の魅力を一層高めるための検討を行なっているところであります。
 続いてウ の事業の方向性についてでありますが、現在地域の方々からさまざまなアイデアが提案されているところであります。その中には例えば水と緑の保全の観点として、現在敷地内に残されている自然林を生かした散策路の整備、活用の観点では、既存の高速道路休憩施設の活用による集客性の拡大、創出の観点といたしましては、さきに述べました赤山台地からわき上がる地下水を利用した水辺空間の創出等のアイデアが寄せられております。引き続き近隣の方々を含め、皆様の御意見を十分にお伺いしながら、地域のシンボルとなる公園整備に努めて参りたいと考えております。
 以上であります。

◎田村英之技監兼都市計画部長

 大きな2の(1)のイ 地元市民との問題点についてですが、赤山地区の公園整備につきましては、現在、素案について検討中で、地域の皆様からは公園施設の内容等についてのさまざまな要望をいただいているほか、特段の問題点が示されているものとは認識しておりませんが、引き続き地域の皆様と十分な意見交換を行いながら、計画の具体化に取り組んで参りたいと存じます。
 次に、大きな2の(2)のイ 地元市民との合意形成についてですが、旧埼玉県工業技術センター跡地の公園設計につきましては、これまで昨年11月と本年7月に地域の皆様に御説明し、さまざまな要望をいただいているところです。現在、これらの要望を踏まえ実施設計を進めているところであり、設計案ができ上がりましたら、再度地元の皆様に説明をして参りたいと存じます。
 次に、同じくウ 夏季限定での水辺空間創出をについてですが、当公園は県より借用しているもので、大規模な施設を設置することは困難でありますが、水辺空間の提供にあたっては、その衛生状態の保全や水の循環装置といった施設が必要となりますことから、その設置は難しいものと考えております。
 なお、この公園につきましては、既存の桜等の樹木を残し、中央広場を囲む外周園路や健康遊具等を設置した公園整備を予定しております。
 以上でございます。

◎村川勝司企画財政部長

 大きな2の(2)のア 地元市民への説明会よりについてですが、これまでに旧埼玉県工業技術センター跡地利用にかかわっては、関係する地元町会の皆様へ計画の進捗に合わせまして、何度となく説明にお伺いしております。その中では、特別養護老人ホームの施設概要や児童相談所の業務内容について等御質問をいただいております。
 また、公園に関しましては、連合町会から芝生の植栽、地元町会の一部からはトイレの設置についての意見、また地元の団体からはターゲットバードゴルフの使用について要望が出されているところであります。

◎山下治下水道部長

 大きな2の(3)のア 道合西地区の下水道計画についてでございますが、下水道整備につきましては、投資効果の高い地域を中心に整備を進めているところでございます。御質問の地区につきましては、周辺の下水道整備が進んでいることや住宅密集地があることを踏まえ、来年度以降順次整備を進めて参りたいと存じます。
 以上でございます。

◎新福三郎建設部長 御答弁申し上げます。

 大きな2の(3)イの(ア) 神根第446号線についてでありますが、川口青陵高校南側の神根第446号線は、議員御指摘のとおり、道路と水路との段差が著しい状況であります。また、道路の左右の宅地の高さが異なりますことなどから、宅地にあわせた道路のかさ上げや水路の上部を切り下げることは、流下断面を阻害いたしますことから困難な状況であります。
 つきましては、現状の中で歩行者や自転車などが極力安全に通行できるよう道路診断を実施いたしまして、安全対策を検討して参りたいと存じますので、御理解賜りたいと存じます。
 次に、ウの河川整備についてでありますが、市営道合神戸住宅北側の芝川21号水路につきましては、昭和40年代まで農業用水として利用されておりましたが、現在は生活排水などの排水路として利用されている状況であります。つきましては、ヘドロなどの堆積物を順次除去いたしまして、河川環境の改善に努めて参りたいと存じます。
 以上であります。

◎両家完二市民生活部長 御答弁申し上げます。

 大きな2の(3)のイの(イ) 神根第718号線の交通安全対策についてでございますが、この道路は神根東小学校の通学路であり、また、沿道には私立幼稚園もありますことから、これまでも路面標示などの交通安全対策を講じてきたところであります。今後も所轄の交通管理者である武南警察署及び道路管理者などの関係機関を交えて道路診断を行い、さらなる交通安全対策を講じて参りたいと存じます。
 以上でございます。