2 自然と共生する都市整備問題について
それでは、大きな2の質問に移ります。

(1) 赤山城跡周辺整備事業について
水質汚染、地球温暖化、大気汚染、生物の乱獲、森林破壊、便利で安全な生活を与えてくれる現代文明と引き換えに我々は多くのものを失ってしまったのではないでしょうか。
そのような中、本市では「水と緑を生かした美しいまちづくり」のテーマのもと、川口市景観計画(案)の説明会が本年9月に地区単位で行われています。
そこで質問アとして、一般廃棄物最終処分場整備用地見直しについて問いただします。
私の初めての一般質問、平成15年9月定例会で指摘しましたが、この計画地赤山地区には清水が至るところで出ています。聞くところによると、この計画は平成4年度から用地買収を開始し、平成12年度までに取得率54パーセント、用地購入費、平成17年度末現在で利息を含めて18億8,557万1,000円の巨費が投じられていますが、平成12年度以降、取得率は全く変化していない状態と伺っております。
本年10月7日、樹里安で行なった川口緑化センター・道の駅「川口・あんぎょう」10周年記念事業の中で御講演いただいた地元安行、赤芝新田、赤山在住の3名の先生方は水と緑を生かした美しいまちづくりを強く望まれていると感じました。多くの市民も同じ思いであると私は認識しています。
結論を申し述べます。この地区での計画は断念すべきと提案するがいかがか。
質問イとして提案させていただきますが、地元の多くの市民が望んでいる自然公園、すなわち清水を利用して沼をつくり、唱歌「春の小川」を再現させる。名付けて(仮称)関東郡代伊奈赤山沼自然公園を建設していただき、投じた約19億円余りの市税を生かしてください。当局の見解を伺います。
(2) 赤山源長寺地区下水道計画について
平成16年12月定例会で質問をさせていただきましたときに、下水道部長は次のような答弁をされました。「赤山地区の源長寺につきましては、市街化区域であることから事業認可区域拡大の計画を進めて参ります」と述べられました。源長寺1322の7ほか番地に建設主東武不動産株式会社、設計施工者株式会社長谷工コーポレーションのコンビで地上14階建て、高さ41.29メートル、住戸数58戸のヴィスタマークス川口新井宿が間もなく竣工する。長谷工の工事責任者と話をする機会がありました。その方は大変驚いておりました。なぜなんですか、私に質問をしてきました。内容はと申しますと、50万人の大きな都市で、しかも地下鉄の駅前で下水道の入っていない現場は初めてです。忘年会の話のねたで、「川口市というまちは美しい顔をしているが、しかし、心は醜い」と比喩されてしまっては大変なことでございます。首都圏駅前のインフラがおくれている新井宿駅前、赤山源長寺地区のその後の経緯と事業計画についてお聞かせください。(3) 神根運動場整備計画について
アとしてターゲットバードゴルフ場について質問いたします。
18ホール整備されたパー72の本格的コースで、土・日、祝日は多くの市民がプレーを楽しんでいます。また、市外からも多くの人々がプレーをしに来ていただいているようです。今回は施設について伺います。
クラブハウスもどきがぽつんとあるだけで、水道は引き込んでいますが、電気が通っておりません。夏場プレーする方々は水筒持参でラウンドしないと脱水症状となる危険があります。隣接した市道に東京電力の電柱も電線もある。ほんのわずか電線をクラブハウスに引き込めば、自動販売機を設置すれば、プレーヤーののどを潤すことができます。多くの市民から自動販売機設置の要望が届いております。早期に実現してください。その日はいつか1点目としてお尋ねいたします。
2点目が大問題です。
「品格なしのまち川口」と言われかねない問題です。それはくみ取り式の仮設トイレの悪臭です。市内外から来場したお客さまが使用すれば、だれもが感じる悪臭。特に夏場はただの悪臭ではありません。物すごい悪臭のさらに上をいくすさまじい物すごい悪臭です。早期に改善していただきたいのですが、当局の見解をお聞かせください。
イとして、全体計画の確認についてお尋ねいたします。
平成15年度9月時点で面積約10.5ヘクタール、県の防災公園の状況を見定め進める。内容については野球、サッカー、ラグビー、グラウンドスポーツの拠点、駐車場スペース約200台と記憶しています。本年計画地の中心に位置していた地権者から移譲が成立して、大きく前進したと感じています。さらには埼玉県の防災公園計画は頓挫、まさに時は今、当初の計画を進めていただきたい。もと地権者の多くは青木町公園の規模を超える総合運動場の完成を夢見て先祖代々の土地を手放し、協力していただいたことを忘れていませんよね。
そこで質問です。
(イ)としてタイムスケジュールを明らかにしてください。
(ウ)として施設内容について、現在許可を下ろしたソフトボール場、野球場はどうなるのかも含めた説明をいただきたい。
(エ)として駐車場スペースの確保についてそれぞれお聞かせください。
(4) 旧埼玉県工業技術センター跡地の公園計画について
本年4月24日、埼玉県と基本協定書が締結され、跡地約1万4,000平方メートルが無償で市民に開放される日が近づいてきました。とりわけ地元芝地区の住民は約6,800平方メートル程度の公園用地についてさまざまな要望を寄せてきています。
話を私なりにまとめると、春は現在ある桜の木を利用して桜見が楽しめ、夏は子どもが水遊びで大はしゃぎ、秋はもみじ狩り、冬は花・水・木もひと休み、となるようなリリアパーク川口西公園のようなものができれば最高です。公園計画についてお聞かせください。

◎矢部弘環境部長
大きな2の(1)のア 一般廃棄物最終処分場整備用地見直しについてですが、本市の焼却灰の最終処分量につきましては、平成13年度には2万8,673トンでございましたが、平成14年12月から朝日環境センターが稼働し、焼却灰を溶融スラグ化し、有効利用することで、平成17年度最終処分量は7,560トンと大幅に減少しております。さらにその処分先につきましても、確保はできている状況でございます。
そこでお尋ねの赤山地区における一般廃棄物最終処分場整備事業につきましては、このような状況を踏まえ、事業の見直しについて早期に結論を出すべく事務手続を進めることといたしておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
以上でございます。
◎村川勝司企画財政部長 順次御答弁申し上げます。
大きな2、(1)のイ (仮称)関東郡代伊奈赤山沼自然公園建設をのお尋ねでございますが、赤山地区の一般廃棄物最終処分場整備事業につきましては、その見直しを進める中で議員の御提案も含めて全庁的に検討して参りますので、御了承を賜りたいと存じます。
◎山田敏明下水道部長
大きな2、(2) 赤山源長寺地区下水道計画についてのその後の経緯と計画についてでございますが、平成16年度において赤山源長寺等を含む32.5ヘクタールの事業区域の拡大につきましては、本市から県の荒川左岸南部下水道事務所に要望しており、平成18年度に本市が事業区域拡大を予定しておりますことから、県が国へ平成17年度に事業認可取得の手続を進めて参りましたが、本年8月に認可が得られましたので、今年度中に事業区域拡大の認可を取得できる見通しでございます。
今後は積極的な国庫補助事業の活動等により財源確保に努め、計画的な汚水幹線の整備とあわせて面整備に努めて参りたいと存じます。
以上でございます。
◎橋本文雄教育総務部長 順次御答弁申し上げます。
大きな2の(3)のア 神根運動場ターゲットバードゴルフ場についての1点目、自動販売機の設置についての御質問ですが、ターゲットバードゴルフ場に自動販売機を設置することにつきましては、早急に検討して参りたいと存じます。
次に、2点目、仮設トイレについての御質問ですが、ターゲットバードゴルフ場の仮設トイレは現在2棟の簡易水洗トイレを設置いたし、月1回のくみ取り、2回のトイレ清掃を実施しておりますが、利用の多い時期にはくみ取り回数を増やすなどして対応しております。今後も利用しやすいよう清掃などに十分配慮して参りたいと存じます。
次に、同じく(3)のイ 全体計画の確認についての(ア) 施設の規模についての御質問ですが、施設の規模につきましては、当初計画どおり面積約10.5ヘクタールを予定いたしております。
次に、(イ) タイムスケジュールについての御質問ですが、今後の神根運動場の整備計画につきましては、現在この場所が休止中の埼玉県防災公園の計画区域に含まれていること、また一部未買収用地もあることから、これらの状況も見定めながら関係機関と検討して参りたいと存じます。
次に、(ウ) 施設内容についての御質問ですが、施設内容につきましては、野球、サッカー、ラグビー等グラウンドスポーツの拠点施設として整備して参る考えでございます。 また、協会等に利用を許可したソフトボール場、野球場につきましては、あくまでも整備されるまでの暫定利用として使用を許可したものでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
同じく(エ) 駐車場スペースの確保についての御質問ですが、駐車場につきましては、現在暫定利用といたしまして約200台分の駐車スペースを確保しております。今後施設整備計画にあわせて十分な駐車スペースの確保を検討いたして参ります。
以上です。
◎林直人技監兼都市計画部長
大きな2の(4) 旧埼玉県工業技術センター跡地の公園計画についてのお尋ねでございますが、埼玉県工業技術センター跡地の今後の活用方針につきましては、8月上旬に地元説明会を開催したところでございますが、この際、現在ある桜を極力活用し、自然散策路のある公園の整備を強く要請されております。
今後はこれらの御提案を踏まえ、地元町会との協議等を通じて、地域の方々に親しまれる公園となるよう検討して参りたいと存じます。
以上でございます。
◆2番稲川和成議員 自由民主党の稲川和成
(2)の方に移らさせていただきます。
環境部長から大変すばらしい答弁をいただいたな、私の一方的な認識になってしまいますが、恐らく赤山での整備事業は、今回この答弁をもって取りやめていただける方向でいくのかな、その後にはぜひ関東郡代伊奈氏の名前を残した赤山の地名も踏まえた自然公園をぜひつくっていただきたく、これも要望をさせていただきます。
また、神根運動場整備計画の方なんですが、どうしても県の防災公園の位置付けというところがネックになってしまっているかなと思いますが、川口市からも優秀な6人の県会議員の先生が出ているわけでございますので、その辺と歩調を合わせまして、どうか旧地権者、元地権者の思いを一日も早くなし遂げていただきたいな、そのようにこれまた要望をさせていただきます。